top of page

ASI1600MC-Cool をキャプチャーソフト(SharpCap)で利用する方法です。

SharpCapを使用すると、星雲などをFitsファイルで保存する事と、月・惑星をSER動画で保存することができますが、ここではFitsファイル保存について説明してあります。

1. ドライバーのダウンロード

[New]ボタンで登録開始

設定名登録ダイアログで記録する設定状態の名前を入力してすると、パラメタの設定状態を記録します。

その状態で[Set Default] すれば、ASI1600MC-COOLを起動した時の動作初期値になります。
※Output Format などのパラメタが保存されない場合もあるようなので留意必要

4. キャプチャーソフト(SharpCap)のパラメタ

   ■Capture Profiles

パラメタの設定状態を名前を付けて保存でき、保存した内容はプルダウンで利用できる機能

撮影の基本条件を設定します。

Colour Space = RAW16

Capture Area = 4656x3520

Binning = 1
 2~4を指定するとカメラ側でソフトウェアビニングするため、明るく表示されますが画素数は減ります。2~4を指定すると内部的にアナログ-デジタル変換する際の処理ビット数が通常の12bitsから10bitsに変更されるため、月・惑星などの撮影用であり、星雲星団などの撮影は '1' を指定するとされています。

Output Format = fits files
 デフォルトはSER file になりますが、これはSER形式の動画です。

ステライメージで処理する場合は、fits files を選択します。Autoボタンが青いと変更できないのでAutoボタンをクリックしてfitsファイルを選びます(撮影中留意しないと、しばしば勝手にSERに戻っていることがあるので要注意)。

明るい天体は、SER file 撮影し、AutoStakkert!2で処理する方法もあります。

Debayer Preview = On

   ■Capture Format and Area

カメラの撮影条件を設定します。

Exposure

 露出時間を設定します。LX Mode をチェックすると1秒以上の長い露出を設定できます。  スライダーを​クリックして露出時間を変更することもできますが、直接、値を入力することもできます。

Gain
 目安としては、300=ISO3200, 400=ISO6400 くらいの写りかたです。Gainを上げると感度が上がるので、露出時間を短くできますが、画質が悪化します。通常のデジカメと同じです。

Forme Rate Limit = Maximum

Flip = None

Turbo USB = Auto

High Speed Mode = Off

 月や惑星は'On'ですが、星雲などは'Off'。'On'にすると、アナログデジタル変換が12bitから10bitに制限されるとの情報もありますが、実際には、そのような制限はされていない可能性があります。

現時点ではHighSpeedMode = { On | Off } で出力されるデータに差はないようです。 あぷらなーとさんの検証で判明したので追記しておきます。Offを指定しておく方が無難と思われます。
Hardware Binning = Off

 前述のBinningパラメタで2~4を指定する場合は、'On'にすると思われますが、実際にはハードウェアビニングではなく、カメラ側でソフトウェアビニングを行っているようです。

   ■Capture Format and Area

   ■Camera Controls

   ■Image Controls

キャプチャする画質などを設定します。

Gamma = 50

 50が標準値のようです。

Brightness = 1
 にゃあさんによると「SharpCapのBrightnessはオフセットのことである」と言われているようです。有効なデータを選別するための閾値のようです。どの程度の値を設定すると良いかはまだ分かっていません(要検証)

White Bal(R) = 50

White Bal(B) = 50

Timestamp Frames = Off

 'On'を選択すると撮影した画像にタイムスタンプが挿入されるため、コンポジット時は'Off'

   ■Thermal Controls, Misc Controls, Processing, Display Controls

カメラの冷却条件などを設定します。

Cooler = On

 'On'を選択するとクーラーが動作します。20℃程度は数十秒程度で冷えますが、急激に冷却すると結露しやすいようなので、何度かに分けて下げた方が無難なようです。

Target Temperature
 目安としては、外気温 -20~-30℃程度と思いますが、強く冷却すると消費電力が増加するので、撮影時間とバッテリ容量で、どの程度冷却できるかを検討する必要がでてきます。

Cooler Power (表示項目)

 冷却すると値が大きくなり、消費電力の目安になります。

Temperature(表示項目)

 その時のカメラの温度です。

Mono Bin = Off

Auto Exp Max Brightness

Auto Exp Max Exp

Auto Exp Max Gain


Subtract Dark

 ダーク減算用のファイルを指定るようですが詳細不明です。

Display Gamma

Display Contrast

Display Brightness

撮影対象を記録できます。

Object Name

 Object nameに撮影対象名を設定できます。Fitsファイルなどを格納するフォルダができるので便利です。

 撮影日をyyyy-mm-dd形式としたフォルダ配下に、Object Nameで指定した名称のサブフォルダが作成され、その中に撮影時刻を hh_mm_ss 形式としたフォルダができ、その中にFitsファイルと、"CameraSettings.txt"が出力されます。

bottom of page